2022年11月26日放送の「ジョブチューン〜アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」でロイホ(ロイヤルホスト)vs超一流料理人のジャッジ企画がありました。
その中で、ロイホのパンケーキが不合格判定を受けました(7人中6人が不合格、1人が合格)。
ロイホのパンケーキ不合格の判定に対して「絶対に味変えないで」とtwitter民の悲痛な叫びが多数見られます。ロイホのパンケーキの味は、超一流料理人の指摘通り変わってしまうのでしょうか?それともロイホファンの望み通り現状維持となるのでしょうか?
結論、今のロイホのパンケーキは残り続けると考えます。
ではなぜそう言えるのか?今ある情報をもとにした「味を変えないといえる理由」「味を変えてしまうかもしれない理由」をぶつけ合い、確度の高い考察をご紹介します。
ロイホが今後パンケーキの味を変えないといえる3つの理由
ロイヤルホスト(ロイホ)が今後、パンケーキの味を変えないといえるのはなぜかというと、以下3つの理由が挙げられます。
- 創業者の思い入れのある商品だから
- 40年売れた実績ある商品だから
- 根強いファンがたくさんいる商品だとわかったから
1つずつ具体的に説明します。
- 創業者の思い入れのある商品だから
上図は一流料理人たちによる試食の前に、企画開発担当の水野さんから「最近はふわふわしたパンケーキが流行しているが、ゴールデンブラウンの焼き色と3枚重ねることにこだわっている」と説明がありました。
創業者が商品開発した40年前からアメリカンスタイルにこだわってきたことを説明していますが、後ほどシェフたちから「今時じゃない」「3枚重ねることに何の意味が?」「焼くことにこだわりすぎている」と指摘を受けてしまいます。
この状況では逆に、絶対にこだわり抜いてやる!伝統を守ってやる!という気持ちが燃えるのが普通ですよね。
記事を落とす高さ・角度を徹底することで外サク中フワの美しいゴールデンブラウンに焼き上がります。ここまで徹底的にこだわった伝統を捨てるなんてもったいないですよね。私もいちファンとして今のパンケーキを残して欲しいです。
- 40年売れた実績ある商品だから
40年の伝統を守ってきた商品は、言い換えれば40年売れ続けてきた商品です。
そんな売れっ子商品を手放すなんて考えにくいですよね。
- 根強いファンがたくさんいる商品だとわかったから
ジョブチューン放送後、「ロイホのパンケーキ」がTwitterのトレンド1位になりました。ツイートの内容は主に「あんなに美味しいのに不合格はあり得ない」「絶対に味を変えないで」といったもの。
中には「不合格にしたのは誰だ」などと怒りをにじませるツイートも。
これだけ強い支持者がいるとなれば、超一流料理人に指摘されたからと言ってホイホイ味を変えるわけには行きませんよね。
以上をまとめると、以下のようになります。
ロイホの伝統的なパンケーキを強く愛する人がいる。だから味を変えられない。
ロイホがパンケーキの味を変えてしまう5つの不安要素・理由
ロイホが今後、パンケーキの味を変えてしまう可能性があるとしたら、下記5つの不安要素・理由が挙げられます。
- 一流料理人の意見に対してうなずく場面もあった
- 企画開発担当の水野さんが「もっとおいしくなる方法を考えたい」と言ったこと
- 社長が「リベンジしたい」と言っているから
- 「時代に合わせてロイヤルホストらしいパンケーキを提供したい」と言ったこと
- コストが高く、利益が出にくいから
- 一流料理人の意見に対してうなずく場面もあった
食べログ4.2の名店MOTOIの前田元シェフからの指摘「パンケーキはナチュラルな方向に行っている。でもこれはケミカルな香りがする。価格を上げて生地自体のおいしさを出した方がいい。焼く技術を組み合わせればさらに進化する。焼くことにこだわりすぎてるから一回目線を変えてもいいんじゃないかな」に対して、企画開発担当の水野さん、総料理長の寺田さんはウンウンとうなずいていました。
焼きにこだわっていたのは事実です。焼きの技術を組み合わせればさらに進化するという点もうなずけます。
うなずいたことは、超一流料理人の意見を真摯に受け止めて改善に繋げたいという思いの現れとも捉えられます。
- 企画開発担当の水野さんが「もっとおいしくなる方法を考えたい」と言ったこと
4年連続ミシュラン1つ星アルゴリズムの深谷博輝シェフから指摘があった後、企画開発担当の水野さんは「もっとおいしくなる方法を考えたいと思う」とおっしゃっていました。
今提供しているパンケーキは40年前から変わらない”完成した”パンケーキですから、これ以上の進化は難しいのではないかと思います。
それに、深谷シェフの指摘はロイホのパンケーキを根本から否定する内容でした。言いたいことをグッと堪えた水野さんが放った「もっとおいしくなる方法を考えたいと思う」の言葉からは「絶対に認められるものを作ってやる」という思いが感じられます。
よって、超一流料理人たちに認められるパンケーキに作り替える可能性があります。
- 社長が「リベンジしたい」と言っているから
企画開発担当の水野さんらがロイヤルグループの生田社長の元へ結果報告へ行くと、生田社長は10品中7品合格の結果に喜べない様子。
「パンケーキダメだった?残念だね」と、不合格だった3品のうち、言及したのはパンケーキのみ。それほどパンケーキにこだわり・自信・プライドがあったのでしょう。
そして「また是非リベンジさせていただきたい」と言っていました。飲食店としてのプライドはもちろんですが、テレビに出ることで宣伝効果も得られますから、リベンジは必ず行うでしょう。
リベンジするからには、進化した料理を持っていかなければなりません。つまり、パンケーキは進化して味が変わる可能性があるということです。
- 「時代に合わせてロイヤルホストらしいパンケーキを提供したい」と言ったこと
社長への結果報告の際、企画開発担当の水野さんは「非常に悔しかった。ロイヤルホストらしいパンケーキを今の時代に合わせて提供していくことが必要。身に染みました。」と言っています。
「身に染みた」って強い後悔や反省があった時によく使いますよね。この言葉から、水野さんがパンケーキを作り替えようという強い意志を感じます。
- コストが高く、利益が出にくいから
ロイホのパンケーキの代金は3枚で495円と格安です。
ロイホのパンケーキの材料はたまご・牛乳・パンケーキミックスとシンプル。その上に味付けのバターとパンケーキシロップがかかります。一般的にこの材料でパンケーキ1人前を作るには289円必要。
材料 | 分量 | 材料費 |
---|---|---|
たまご | 1個 | 18円 |
牛乳 | 80ml | 16円 |
パンケーキミックス | 100g | 160円 |
バター | 10g | 25円 |
パンケーキシロップ | 35g | 70円 |
※材料費は近所のスーパーの実売価格を参考にしました。業務用にはもう少し安いはずです。
飲食店の減価率は30%以下が望ましいとされていますので、ロイホのパンケーキの減価率(推定60%)は高すぎて利益が出にくいです。
業務用価格はもう少し安いでしょうから、なんとかトントンになるかどうかというレベルだと考えられます。今後も物価上昇が続けば、前田元シェフが指摘したように価格を上げて生地自体のおいしさを全面に出す方針に切り替わる可能性があります。
以上をまとめると、以下の通りとなります。
リベンジは必ず行われる。これだけ話題になったパンケーキ、次回は絶対に合格を狙いにくる。
【今後どうなる?】ロイホのパンケーキは既存商品と新メニューの2商品になると予想
ロイホのパンケーキが変わらない理由・変わる理由を踏まえ、ロイホのパンケーキは今後どうなるかを予想すると、
結論、今のロイホのパンケーキは残り続ける。さらに、シェフの指摘に沿った新パンケーキが出る。
と結論づけます。
なぜなら、
- 既存のパンケーキを残すことで伝統のパンケーキが大好きなファン、創業者の想いを守れる
- 新パンケーキを作ることでリベンジに挑めるようになる。合格もらえれば新しいもの好きのお客さんに喜んでもらえるし、企業の利益にもなる。
以上の通りwin-win-win-winの関係を築けるからです。
メニュー数が増えることで在庫リスクが増え、オペレーションを覚える大変さが増しますが、ロイホならうまく乗り切ってくれるのではないでしょうか。
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