「環境にいいから」ではなく「好き」だから
ファウンダーのひとりである大西 裕輔さんは熊本県出身。祖父が80年以上続くみかん農家で、小さい頃からご自身が育てるみかんについていろいろな話を聞いて育ったそうです。
そしてその中でもインパクトが大きかったのが、大切に育てたみかんでつくったジュースが、規格外だからという理由で1kgあたり10円にしかならないという事実。どんなにおいしくても、規格外と判断されたものは廃棄の運命をたどるしかない状況を目にしていたことが、この「The Fruits Company™」の立ち上げのきっかけとなったと言います。
"生産者も正当な対価を受け取れる仕組みを作り、このおいしさをより多くの人に手軽に届けたい"
その想いから、販売される予定のない規格外・廃棄フルーツを適正な価格で仕入れ、100%のストレートジュースに加工し販売しています。

The Fruits Company™がターゲットとしているのは、ファウンダーたちと同世代となる20代の若者。世代的に同じバックグラウンドを持つ人たちに、より自然な形で手にとってもらえるようなものづくりを意識しているとのこと。
"資源や環境、生産者にいいことしようと思って製品を選ぶことって簡単そうで意外と難しいし、なによりも継続性に欠けます。消費する上では、私たちは基本的に衝動で動くもの。だからその製品を選ぶ理由は、デザインでも味でも機能的な部分でも、なんでもいい。
単純に好きな物を選んで、でもその先に少しでも資源や環境、生産者にやさしさがある製品だったら、なんとなくお得な気がします。そういった手に取ってくれる人のフィーリングを大切にしたいと思っています"
と話す大西さん。背景のストーリーではなく、まずはプロダクトそのものを見て買ってもらいたいという気持ちが込められています。