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日本ワインと国産ワインは違う?フルーティーで日本料理にも合う「日本ワイン」の魅力とおすすめ商品5選
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20.10.14

日本ワインと国産ワインは違う?フルーティーで日本料理にも合う「日本ワイン」の魅力とおすすめ商品5選

ブドウの生産地や品種、製造の方法などによっても味わいが異なるワインは、さまざまあるアルコール飲料の中でも奥深いもののひとつですよね。 そんなワインの中で、2018年に正式に定義されラベル表示のルールに加わったのが「日本ワイン」。消費者の関心も一層高まっていますが、日本ワインと国産ワインの違いについてすぐに答えられる方は意外と少ないのではないでしょうか? この記事では、日本ワインの定義や魅力、フルーティーで日本料理やスイーツに合わせやすいおすすめの商品をご紹介します。 お店で新しくワインを取り入れるときや、日本ワインも扱ってみようかというときは、ぜひ参考にしてください。

CONTENTS

140年にわたる日本ワインの歴史

日本ワインの代表的な産地とぶどうの品種

日本料理に合う、日本ワインの味わい

日本のワイナリーとおすすめの商品紹介

140年にわたる日本ワインの歴史

140年にわたる日本ワインの歴史

「舶来品」としてワインを賞味する歴史は室町時代に始まると言われていますが、日本でワインが造られ始めたのは明治に入ってからです。

明治から昭和の初めにかけて、醸造技術の習得やブドウの品種改良などの努力が続けられましたが、庶民の食生活にワインが広く取り入れられることはなく、「赤玉ボートワイン」に代表されるような甘味果実酒としてのワイン造りが主でした。

料理とともに味わうテーブルワインの消費に動きが出始めたのは、1967年(昭和34年)の東京オリンピックの頃からです。
その後、高度成長時代の「食生活の洋風化」とともにワインの消費が拡大し、80年代のボジョレ・ヌーヴォー・ブーム、90年代の赤ワインブームなどを経て今日に至ります。

 

日本ワインとは

「日本ワイン」とは、国産のブドウだけを使って、日本国内で生産されたワインのことです。
いわゆる「国産ワイン」は輸入ブドウを原料にして国内で作られたワインも含みますが、「日本ワイン」を名のるにはブドウも100%日本産でなくてはなりません。

このルールは2015年に国税庁が正式に決めたもので、3年の周知期間を経て2018年から施工されました。
したがって現在は国内醸造でも、原料に少しでも輸入ブドウを使ったワインのラベルに日本ワインと表示すると、食品表示法違反になります。

同時に「甲州ワイン」などの地名表記も厳格化され、ラベルに産地として地名を使用できるのは、その産地のブドウを85%以上使用しているものに限られました。

日本ワインは表ラベルに「日本ワイン」と表記できるほか、裏ラベルに「日本ワイン 原材料名:ブドウ(日本産)」と表示されています。
特定地域のブドウを85%以上使用している場合は、「日本産」の代わりに「甲州産」などと地域名を記すことができます。

 

山梨県からはじまった日本のワイン

日本で初めてワインが作られたのは、1870年(明治3年)の山梨県甲府市においてでした。
文明開化という言葉もまだなかった開国まもない日本で、明治政府は「葡萄酒」の製造を奨励し、それに応じた2人の日本人が甲府市で「ぶどう酒共同醸造所」を設立したのです。

残念ながら2人の挑戦は数年で失敗に終りますが、1877年(明治10年)に、メルシャンの前身である「大日本山梨葡萄酒会社」が設立。
その後会社としては解散するものの、醸造所を設立したりと軌道に乗り始めます。

日本のワイン造りは、醸造技術のマスターだけでなく、日本の気候に合うブドウの品種改良もテーマでした。
それに着手したのが、山梨で醸造技術を学んだ川上 善兵衛という人物。川上は1895年(明治28年)に故郷の新潟県で「岩の原葡萄園」を開設し、品種改良に取り組みました。

 

この試みが実を結んだのは昭和初年で、現在でも日本ワインの原料の中心として使われている「マスカット・ベーリーA」の開発に成功しました。
この功績によって川上善兵衛は「日本ワインの父」と呼ばれるようになったそうです。

近年では、2010年に「甲州」が、2013年に「マスカット・ベーリーA」が日本のぶどう品種としてワインの国際的審査機関「O.V.I」に登録され、ワイン醸造用ぶどう品種として世界に認められました。

このように山梨県は、長年ブドウの生産量や出荷量はもちろん、ワインの生産量においても日本一を誇ります。
現在でも、山梨県には小規模なワイナリーから大手企業まで、約80ものワイナリーが複数のエリアに点在しています。

 

 

日本ワインの代表的な産地とぶどうの品種

日本ワインの代表的な産地とぶどうの品種

日本には現在、全国45都道府県に330以上のワイナリーがありますが、輸入ブドウを原料にしている所もまだまだ多くあります。
その中で日本ワインの代表的な生産地といわれる4つの県と、そこで使われている主要品種をご紹介します。

 

日本ワインの代表産地は4つ

日本ワインの代表的な生産地は山梨、長野、北海道、山形の4つです。
この4産地のワイナリーは合計175で、全国の半数以上を占めています。(山梨85、長野38、北海道37、山形15 ※平成30年度調査)

ワイン用のブドウ栽培には、年平均気温が10℃~16℃の冷涼な気候で、昼夜の温度差が大きい地域が適しています。これら4地域は緯度や標高、地形などから、この条件を満たしています。

 

山梨
海外では日本ワインの代名詞にも使われる「甲州ワイン」の産地。国際的な品評会で数々の受賞歴があります。
ワイナリーが集まる甲府盆地は昼夜の寒暖の差が大きくブドウ栽培に適しています。山梨県では日本ワインの約1/3が生産されています。

長野
2000年以降にワイナリーの数が倍増して、日本で2番目のワイン生産県になりました。周囲を高い山脈に囲まれた長野県の盆地は、降水量が少なく、昼夜の寒暖差が大きいブドウ栽培の適地です。
赤ワイン用の「メルロー」、白ワイン用の「シャルドネ」という優秀な品種が栽培されています。

北海道
北海道らしく、広大なブドウ畑と大規模なワイナリーが特徴で、ワイン用のブドウの生産量は日本一です。気候が冷涼なので、主にドイツ、オーストリアなどヨーロッパ北部のブドウ品種が栽培されています。
十勝ワインで有名な池田町や、余市町、空知町、富良野市などが主な生産地です。

山形
さくらんぼや洋ナシなど果樹栽培が盛んな山形県は、ブドウの栽培にも適しています。近年はワイン用ブドウも優れた品種が栽培されるようになり、山形産ワインが注目されるようになりました。
山形はもともと日本酒の醸造が盛んなところで、その醸造技術がワイン造りにも生かされています。

 

日本ワインのぶどうの品種は主に2つ

日本ワインのブドウの品種は、ヨーロッパなどから輸入されたものが数多く栽培されています。外来種であっても日本で栽培されたブドウを使用すれば、日本ワインを名のることができます。

しかし、ここではもっとも日本ワインにふさわしい原料である日本の固有種についてお話します。
ワインに使われる日本固有種のブドウは、主に「甲州」と「マスカット・ベーリーA」です。この2つはヨーロッパでも美味しい日本ワインの原料として評価されています。

甲州
甲州市勝沼地区で確認された日本固有種「甲州」は、淡い赤紫色の果皮をもち、フルーティで上品な酸味とすっきりした味わいが特徴です。香りは、和柑橘や梨、みりんなど和を感じさせます。

また欧州系のワイン用品種と同じ、カスピ海付近で誕生したヴィニフェラ種に起源をもつことがわかり、世界に「koshu」と認められるようになりました。

マスカット・ベーリーA
先ほどお話した「日本ワインの父」川上 善兵衛が昭和2年に開発した、赤ワイン用の日本固有種です。
ベーリー種とマスカット・ハンブルグ種の交配種で、濃い紫色の果実味のしっかりしたワインができます。やさしい口当たりとなめらかな味わいで、ベリー系の華やかな甘い香りが特徴的です。

この2つの他に、ワイン使われる日本固有種のブドウには「ブラッククイーン」や山ブドウの交配品種などがあります。

 

 

日本料理に合う、日本ワインの味わい

日本料理に合う、日本ワインの味わい

日本ワインの魅力は、親しみやすい飲みやすさと、豊かでありながら優しい香りだと言われています。
また、産地やブドウの品種、醸造法によって味わいが変化するワインは、日本の醸造人の職人気質をぞんぶんに発揮できるお酒で、バラエティ豊かな銘柄があるのも魅力です。

ワイナリーによってさまざまな味わいをもつ日本ワインは、やはり産地の材料を活かした繊細な味わいの日本料理にはとくに相性が良い飲み物です。
また、軽やかな飲みくちの日本ワインは料理だけでなく、和菓子や洋菓子のスイーツにもよく合います。

美味しい料理を食べるときお酒が欲しくなるのは、お酒が料理を美味しくし、料理がお酒を美味しくする相乗効果があるからです。
その意味で日本ワインと日本料理はまことに相性の良いコンビだと言えます。

 

料理とワインは、ペアリングを意識して

ペアリングとは、簡単に言うと「ワインとお料理の組み合わせ」です。
ワインとお料理をそれぞれ単体で味わうよりも、それぞれの個性を引き立てあうように組み合わせることで、もっとおいしくなるのが「ペアリング」の魅力です。

よく言われるように、肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワインが、ワインと料理のペアリングの基本です。

この基本の上に、ペアリングは次のような方法(考え方)があります。
・似ているもの同士を合わせる : 濃い味付けの料理には濃い味わいのワインをなど
・同じ産地のものを合わせる : 北海道の料理には北海道産のワインをなど
・対照的なものを合わせる : 逆の発想で、あえて濃いソースの料理にあっさり系のワインを合わすなど

お客様はペアリングに迷ってお店のスタッフに相談することも多いので、そんなときは自信をもって答えられるようにしたいですね。

 

上記で説明した日本固有のブドウ品種でのペアリングも下記で紹介します。

甲州を使って造られた、フルーティーで軽やかな味わいの白ワインに合うのは、白身魚のお刺身や焼き魚、出汁を利かした野菜の煮物などです。
肉料理でもしゃぶしゃぶなど、大根おろしを添えてあっさりと味わうような料理にはよく合います。

ある意味で日本料理の素材を活かすシンプルさに共通するところがあるイタリアンは、甲州白ワインに合うメニューがたくさんあります。
魚料理だけでなく、ほとんどの前菜、ペペロンチーノなどのパスタともよい相性です。

マスカット・ベーリーAを使って造られた軽い渋味と果実の風味がある赤ワインは、日本料理やイタリアンの肉料理全般によく合います。
また、肉料理だけでなく、ブリ大根など醤油の風味を生かした魚料理ともよい相性です。

 

 

日本のワイナリーとおすすめの商品紹介

日本ワインに興味を持った方にまず試していただきたい、おすすめのワインを5つご紹介します。

最初の3つは、東京の御徒町で国産ブドウ100%の日本ワインだけを作る都市型ワイナリー「Book Road ~葡蔵人~」。そして後半の2つは、長野県松本市・美ヶ原高原のふもとで2002年よりワインの醸造・販売をする山辺ワイナリーと、山形県東根市にある小さなワイナリー・東根フルーツワインの商品をご紹介します。

甲州/Book Road ~葡蔵人~

Sample detail

日本固有種の甲州を使った辛口の白ワイン。
搾った果汁の固形物を沈殿させて、上澄みだけを使用しているので、雑味のないスッキリした味わいです。グレープフルーツのような柑橘系の爽やかな香りがあります。
アルコール分11.5%、750ml。

 

ベリーA(ロゼ)/Book Road ~葡蔵人~ 

Sample detail

赤ワイン用のベリーAを使用したロゼワイン。白ワインを作るようにブドウを潰すときに自然に果汁に色を移すのがロゼです。
ベリーA(ロゼ)は、ブドウをつぶした後に醸し期間を設けずにすぐ絞っているので渋みが少なく、果実の風味が引き立ちます。
アルコール分11%、750ml。

 

醸し甲州/Book Road ~葡蔵人~

Sample detail

白ワイン用勝沼産甲州を、果皮や種を取り除かずに赤ワインを仕込むように醸した、甲州のエキスを丸ごと含んだ風味豊かなオレンジ色のワインです。
リンゴに似た甘い香りと微かな渋みがあり、スパイスが効いた料理にもよく合います。
アルコール分13%、750ml。

 

マスカットベーリーA 樽熟成 辛口/山辺ワイナリー

Sample detail

日本固有種のマスカットベーリーAをオーク材の樽で熟成した赤ワイン。ほのかにあまい果実の風味と酸味、柔らかな渋味が絶妙のハーモニーを奏でます。生ハム、サラミなどの熟成肉との相性は抜群です。
アルコール分12.5%、720ml。

 

MuscatBaileyA赤ワイン 750ml/東根フルーツワイン

Sample detail

日本固有種のマスカットベーリーAを使用して造った赤ワイン。渋みがが少なく、口当たりが軽いライトボディタイプです。低温熟成による芳醇な味わいが魅力で、鶏肉や鴨肉料理とよく合います。
アルコール度数13%、750ml。

 

 

国内産ブドウを100%使用した「日本ワイン」の魅力をご紹介しました。
日本ワインのなかでも日本の固有種である「甲州」や「マスカットベーリーA」を使用したワインは、フルーティーな香りと繊細で豊かな味わいで、とくに人気が高まりつつあります。

日本ワインは素材の持ち味を生かす日本料理やイタリアンと相性が良いので、今後お客様からの要望が増える可能性も大です。
この記事を読んで興味を持たれた方は、お店のメニューに合う銘柄などを研究してみることをおすすめします。

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