コーヒーフィルターの種類は大きく3つ

コーヒーをドリップする際に使うフィルターには、ペーパーフィルター(紙製)、ネルフィルター(布製)、ステンレスフィルター(金属製)の3種類があります。それぞれどんな特徴があるかをご紹介していきます。
ペーパーフィルター

ドリップコーヒーでもっともよく使われているのがペーパーフィルターです。ペーパーフィルターのいちばんの特徴は、使い捨てで手軽なこと。ネルフィルターやステンレスフィルターのように使用後に洗う必要がありません。
ペーパーフィルターで淹れると、紙の細かい繊維が雑味の素になる成分や微細な粉を濾しとるので、すっきりした味わいになります。コーヒーオイルも適度に濾しとるので、コクがありながらマイルドな味わいを楽しむことができます。
ネルフィルター

ネルフィルターは、起毛した綿の布でコーヒーを濾します。ペーパーフィルターと同様に細かい繊維が雑味を除き、コーヒーオイルを適度に濾しとります。
ネルフィルターを使用すると、コーヒーに含まれる雑味や微粒子がネルの起毛面にとどまり、液体側に落ちるのを防ぐことによって、舌触りの滑らかなコーヒーに仕上がります。
ペーパーフィルターと違う点は、20回、30回と使ううちに、布の状態が変化して、それがコーヒーの味に微妙に影響することです。
ネルフィルターの愛好者は「ペーパーフィルターのような紙の臭いがない」ことを挙げますが、その反面、使用後の水洗いや保管が悪いと酸化臭などが出ることがあります。また、ある程度使用したら新しいものに交換する必要があります。
ステンレスフィルター

ステンレスフィルターは金属のメッシュ(網目)でコーヒーを濾します。紙や布の繊維に比べると粗いので、コーヒーオイルはそのまま通過し、微細な粉も素通りします。コーヒーの味わいをダイレクトに楽しむことができるので、個性的な豆を味わうのに向いています。しかし雑味や舌触りが気になる人もいるようです。
使用後に洗う手間がありますが、ネルフィルターのように保管に気を遣う必要はありません。半永久的に使える反面、価格が数千円から数万円までと高めです。