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隅谷 尚子・ステファン ラヴェル

TWO FINGERS OWNER

クラフトビール好きな人の中で有名なInstagramアカウント
「@sekainobeer」と「@nao.live」を運営している二人。
2019年2月クラフトビールが好きすぎて
池袋にクラフトビールの専門店「Two Fingers Craft Beer」をオープン。

クラフトビールの中での今最も人気のスタイルはIPAである。しかし、IPAをよく飲んでいるあなたもIPAは一体何のことだろう?と思ったことがあるかもしれない。

IPAは何?
IPAは他のビールとどう違うの?
IPAはどこから生まれたスタイル?
そして、IPAはこれからどういうふうに変わるの?

世界で人気のあるこのIPAのルーツを知って、あなたは驚くかもしれない。現在はホップヘッド(分かりやすく言うとホップの香りや味の中毒者)の多い時代だと思うかもしれないが、実は200年前に住んでいた我らの祖先もホッピーなビールをよく飲んでいたのだ!
今度のブログのテーマはIPA。書きたいことが多いため、このブログを三つの構成にした。

第1話:IPAの特徴とは?
IPAは「India Pale Ale」(インディア ペールエール)の略語である。先のブログの記事を読んでいたあなたなら、エールというビールのスタイルは辛口のラガーと違って少し甘味のあって上面発酵されたビールだと覚えているかもしれない。IPAはエールのカテゴリーに入ってるので、少し甘さのあるビールである。

「IPAは甘口なのにどうしてこんなに苦いの?」と思うかもしれない。
簡単に言うと、苦い味と甘い味がお互いに打ち消し合う。そのため、甘さを打ち消すものとして、ホップは苦味を与えるため、ビールの重要な原料として使用されている。

IPAはエールビール。でも、ペールエールの「ペール」とは何だろうか?
ペールエールの「ペール」は英語で「淡色」という意味。だから、ペールエールは淡い色のエール。その色がペールモルト(淡い色を出す麦芽)から由来されている。ペールモルトは次のブログでもっと詳しく説明する。

ペールは「淡色」という意味なのに、IPAの全てが淡色ではないのはなぜ?確かにオレンジ色、琥珀色、茶色と黒色のIPAもある。
様々な色のIPAがあるのに、全てがペールエール(淡色のエール)と呼ばれる理由はペールモルト(淡色の麦芽)がベースモルト(基礎麦芽 - ビールに使用されているモルトの8割以上)として使われているからである。

様々な麦芽(モルト)があるが、よく知られているのはラガーモルト、ピルスナーモルト、黒麦芽などである。ペールエールに一番多く使われているのはペールモルトである。ペールモルトはベースモルトとして使われているので、その様々な色はスペシャルティモルト(特徴のある麦芽)から由来されている。もちろん、例外のIPAもあるが、基本的にほとんどのIPAはこの原則に従っている。

エールとペールエールは何かと、理解していただけただろう。では、次にどうしてIPAは「インディア」のペールエールなのだろう?
基本的にホップ。数々のホップ!ホップがたっぷり投入されたペールエールである。
一応ペールエールはホップの苦味と麦芽の甘味とのバランスが取られているスタイルだが、インディアペールエールは麦芽のフレーバーよりホップの味わいをもっと感じさせるために大量のポップを使用しているスタイルである。ホップの品種がたくさんあるので、IPAは様々なホップの香りと味わいを引き出すスタイル。だから、IPAはホップからのアロマやフレーバーを楽しみたい人に人気なスタイルなのだ。

IPAはホップがたっぷり投入されたペールエール。では、どうして「ホッピー ペールエール」じゃなくて「インディア ペールエール」と呼ばれているのだろうか?インドとの関係はどこ?
ビール好きな方の多くは「理由を知っているよ!」と言うが、ほとんどの人が間違っている。
その本当の理由は次のブログで語る。

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ビールって大きく分けると2種類あるってご存知でしょうか?
基本的な原料として、水、麦、ホップがありますが、これだけではアルコールが出来ませんよね。
そう、一番大事な原料として酵母があります。酵母が麦の糖を食べ、アルコールと炭酸を出すのです。
これがビールの最も大事な要素です。

ビール酵母として『ラガー酵母』(上面発酵)、『エール酵母』(下面発酵)の大きく二種があります。
その他に実は野生酵母があるのですが、これはまた別の機会に説明しますね。

一般的に大手ビールで使われているのはラガー酵母。
ラガー酵母を使い発酵させると、スッキリとしたクリーンでドライな味わいになります。ゴクゴク喉越しを楽しめるので、湿度が高い日本ではこのラガービールが市場の99%を占めています。

では、エール酵母はどうか?これは香り豊かで味わい深いビールとなります。飲んだ後も余韻が楽しめたり、飲んで温度が上がっていくと、また別の香りを醸し出したりします。ゆっくりとワインやウィスキーのように楽しむ事ができます。
エールの発酵はラガーよりも高い温度で、そして短時間に行われます。という事は、造り手はエールで発酵されたビールを素早く市場に出すため、短時間でさばかなくてはなりません。いかにフレッシュな状態で飲み手に届けるかが勝負なのです。
もし、エールで発酵されたビールを美味しいうちに味わおうと思ったら、出来るだけ早いうちに飲んでください。

その味わいはバラエティに富んでおり、フルーティだったり、スパイシーだったり、ハーバルだったり、ビールによっては酸っぱかったりします。エールビール好きの人たちは、どんなイーストが使われているのかという事が、どんなホップ、どんなモルトを使っているのかと同じくらい、重要なのです。
殆どの日本人はこの喉越しでゴクゴクっといく、キンキンに冷えたラガービールしか知らないと言って過言ではありません。もちろん、夏にはラガーって最高!でも、エールの味わい深い魅力も知って欲しいんです。
手に入りづらいって?そんな事はありません。大手でも香るエールなんて商品も出ています。

でもまずおススメしたいのが、クラフトビールの中でも大手のよなよなエール。
コンビニやスーパーでも最近は見かけるようになりました。ぐびぐびっと勢いよく飲むのではなく、ぜひゆっくりと味わってみて下さい。

どんな色?どんな香り?どんな味がしますか?時間が経つとどんな香りと味に変わりますか?
次回はその楽しみ方について話そうと 思います。

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