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隅谷 尚子・ステファン ラヴェル

TWO FINGERS OWNER

クラフトビール好きな人の中で有名なInstagramアカウント
「@sekainobeer」と「@nao.live」を運営している二人。
2019年2月クラフトビールが好きすぎて
池袋にクラフトビールの専門店「Two Fingers Craft Beer」をオープン。

IPAはどうしてインディア(I)ペール(P)エール(A)という名前が付けられたのか?
それは、イギリスからインドまでビールを送るためにその時代の醸造家が、天然防腐剤であるホップをビールにたくさん仕込んで「インドまで届けるペールエール」という新しいスタイルのビールが生まれたから。という話をよく耳にするかもしれない。

しかし、これはIPAの全ての所以ではない。
ホップがたくさん投入されたビールは、インドまで送る必要性から生じたものではない。インドがイギリスの植民地になる数百年も前からホップがたくさん投入されたビールは飲まれていた。ビールを保存するためにホップをたくさん使用する方法はもっと前から知られていた。そのビールはIPAではなくて別の名前で呼ばれていたのだ。

では、IPAはホップをたくさんビールに投入する方法から生じたスタイルではなかったら、何が由来で現れたのか?
それは実はホップではなく、麦芽にあるのだ。
ペールモルト麦芽の発達が由来である。
つまり、IPAはペールモルト麦芽から生まれたスタイルである。

では、ペールモルト麦芽の発達の前に我々の祖先はどんなホッピーなビールを飲んだんだろうか?

その時代によく使われた麦芽は麦わら、木材やピート(泥炭)などで焙煎された。このような燃料を使うと火の温度が管理しにくくなり、その麦芽が泥炭や煙のような香りをし、焦げ茶色の特徴を持っていた。樽で熟成するテクニックは、嫌な味や色を落とすために良い方法であった。そして、樽熟成させビールを保存するには、天然防腐剤であるホップをたくさん仕込むことが最適な方法の1つであった。

英国が産業化されている間、ペールモルト麦芽は1700年代に発展した。石油・石炭精製で最後に得られるコークスの発達は特に重要であった。麦わら、ピートなどより燃料としてコークスの方が焙煎温度の管理がしやすく、樽熟成させなくても色がきれいな美味しい麦芽を作ることができた。このペールモルト麦芽が発展してから多くのビール醸造所がすぐにこのきれいな麦芽を使いたいと思うようになった。現在皆さんが楽しんでいただいているクラフトビールのほんとんどがペールモルト麦芽で使われている。

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クラフトビールの中での今最も人気のスタイルはIPAである。しかし、IPAをよく飲んでいるあなたもIPAは一体何のことだろう?と思ったことがあるかもしれない。

IPAは何?
IPAは他のビールとどう違うの?
IPAはどこから生まれたスタイル?
そして、IPAはこれからどういうふうに変わるの?

世界で人気のあるこのIPAのルーツを知って、あなたは驚くかもしれない。現在はホップヘッド(分かりやすく言うとホップの香りや味の中毒者)の多い時代だと思うかもしれないが、実は200年前に住んでいた我らの祖先もホッピーなビールをよく飲んでいたのだ!
今度のブログのテーマはIPA。書きたいことが多いため、このブログを三つの構成にした。

第1話:IPAの特徴とは?
IPAは「India Pale Ale」(インディア ペールエール)の略語である。先のブログの記事を読んでいたあなたなら、エールというビールのスタイルは辛口のラガーと違って少し甘味のあって上面発酵されたビールだと覚えているかもしれない。IPAはエールのカテゴリーに入ってるので、少し甘さのあるビールである。

「IPAは甘口なのにどうしてこんなに苦いの?」と思うかもしれない。
簡単に言うと、苦い味と甘い味がお互いに打ち消し合う。そのため、甘さを打ち消すものとして、ホップは苦味を与えるため、ビールの重要な原料として使用されている。

IPAはエールビール。でも、ペールエールの「ペール」とは何だろうか?
ペールエールの「ペール」は英語で「淡色」という意味。だから、ペールエールは淡い色のエール。その色がペールモルト(淡い色を出す麦芽)から由来されている。ペールモルトは次のブログでもっと詳しく説明する。

ペールは「淡色」という意味なのに、IPAの全てが淡色ではないのはなぜ?確かにオレンジ色、琥珀色、茶色と黒色のIPAもある。
様々な色のIPAがあるのに、全てがペールエール(淡色のエール)と呼ばれる理由はペールモルト(淡色の麦芽)がベースモルト(基礎麦芽 - ビールに使用されているモルトの8割以上)として使われているからである。

様々な麦芽(モルト)があるが、よく知られているのはラガーモルト、ピルスナーモルト、黒麦芽などである。ペールエールに一番多く使われているのはペールモルトである。ペールモルトはベースモルトとして使われているので、その様々な色はスペシャルティモルト(特徴のある麦芽)から由来されている。もちろん、例外のIPAもあるが、基本的にほとんどのIPAはこの原則に従っている。

エールとペールエールは何かと、理解していただけただろう。では、次にどうしてIPAは「インディア」のペールエールなのだろう?
基本的にホップ。数々のホップ!ホップがたっぷり投入されたペールエールである。
一応ペールエールはホップの苦味と麦芽の甘味とのバランスが取られているスタイルだが、インディアペールエールは麦芽のフレーバーよりホップの味わいをもっと感じさせるために大量のポップを使用しているスタイルである。ホップの品種がたくさんあるので、IPAは様々なホップの香りと味わいを引き出すスタイル。だから、IPAはホップからのアロマやフレーバーを楽しみたい人に人気なスタイルなのだ。

IPAはホップがたっぷり投入されたペールエール。では、どうして「ホッピー ペールエール」じゃなくて「インディア ペールエール」と呼ばれているのだろうか?インドとの関係はどこ?
ビール好きな方の多くは「理由を知っているよ!」と言うが、ほとんどの人が間違っている。
その本当の理由は次のブログで語る。

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