行きたくて、食べたくて、知りたくて。vol.1 | KITCHEN BROTHERS(キッチンブラザーズ)
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FEATURE

行きたくて、食べたくて、知りたくて。vol.1

「あのメニューがいつだって僕たちを呼んでいる」

“人生の中で一度は食べてみたい”そう願うのは憧れなのか、好奇心なのか。
そのメニューがどのように生まれ、愛されてきたのかを考えるとより恋しくなる。
わたしたちをお店へと突き動かす高揚感と緊張感
はやる気持ちを抱きしめて、お店の扉を開けてみよう。

今回は神田にある喫茶店、珈琲専門店 エースさん。
赤と白のストライプの屋根にずらりと並ぶコーヒーのメニューが目をひくお店構えのエースさんは、1971年の創業当時から家族で営んできたお店。手書きのメニューが店内に所狭しと並び、何を頼もうかついつい迷ってしまう。そんなエースさんで頼んでみたいメニューは「のりトースト」。

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珈琲専門店 エース 「のりトースト」

 

ポイントはしょうゆの量だね。多すぎるとしょっぱくなっちゃうし、少ないとやっぱりこの味がでない。しっかり量っているわけでもないけど適量というのがありますので。だいたいこれにSの字とか、3本線を引いてその上に焼きのりを挟んで焼く。焼き上がったらバターを塗ってカットするだけです。

 

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のりトーストはどのように誕生したのでしょう?

 

私の弟もそうですけど、母親が中学のときにのり弁をつくってくれたんですよ。そのときののり弁が、今のコンビニのお弁当みたいに一番上にのりが乗っかっているものじゃなくて、ごはん・のり・ごはん・のりとサンドウィッチ状態にのりが入っていたんですね。それをヒントに、ごはんをパンに変えたらどうだろうかという発想がのりトースト誕生の原点なんです。
普通サンドウィッチといったら卵やハム、野菜などを使ったりすると思うんですけど、ありきたりのものでは面白くないということでそのようなアイディアがでました。

 

初めてのりトーストの存在を知ったときはびっくりしました。

 

サンドウィッチやハンバーガーは想像できるものですが、“のりトースト”というとどんな形で提供されていて、どのようにつくられているのかが全く想像つかないわけですよ。お店に来ないとわからない。だからか、49年たった今でも相変わらず全国からお客さんが来てくださいます。のりトーストというのは食べるまで期待と不安があるわけです。出されたときや食べたときに「おや?」という驚きがある。

 

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長い間親しまれているメニューだと思うのですが、レシピは変えたりしていないのですか?

 

レシピもつくり方も開店の当時から今まで全くそのまま。のりトーストが至ってシンプルなのは、そのほうがインパクトが大きいんじゃないかという狙いがあったわけです。あとは200円という値段にも関係しています。今でこそスマホでいろいろ発信できますけど、当時は口コミというのが大きかったですから値段を安くすることで大勢の方に食べてもらいたかったんですね。やっぱり10人の方より100人の方に食べてもらったほうがいいわけです。

 

 

 

みなさんにつくりかたもお伝えしているんですよ。雑誌なんかでもレシピを公開していますし。だけど、自分でつくるのとでは、エースさんで食べるのと同じようにはならないとみなさん仰られますね。きっとここへ来てこの雰囲気で食べるからいいんでしょうね。それでこそうちの「のりトースト」という感じです。

 

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