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「コーヒーカス」が繋げるストーリー

造り手たちの想い18.09.18
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コーヒーが一杯提供されるごとに生まれるコーヒーカス。お客様に美味しさを届けるため産地や農園にまでこだわりをもち、並々ならぬ努力を重ね、心を込めてロースト・抽出されるコーヒーのカスを、ゴミと言い切るのは少し心苦しい。そんなコーヒーカスに着目し、消費者から生産者へ繋げるサイクルを作ろうと考えるのが、COFFEE FREAK PRODUCTSさんです。

 コーヒーカスは「コーヒーグランズ」という素材に生まれ変わる

 COFFEE FREAK PRODUCTS(コーヒーフリークプロダクト)さんとは?

 COFFEE FREAK PRODUCTSさんでは、お客様がコーヒーをご注文される度に生まれるコーヒーカスを「コーヒーグランズ」という素材と考えて新たに石鹸やキャンドルを作って販売し、COFFEE FREAK PRODUCTSさんの売り上げの一部をコーヒー豆の生産者に還元する活動をしています。お店により異なりますが、一杯提供するごとに多いところで20gのコーヒーカスがでるそう。年間ではトンのレベルの量がコーヒーカスとして出てしまいます。そんなコーヒーカスに着目されたCOFFEE FREAK PRODUCTS代表 青木さんにお話をお伺いしてきました。

 COFFEE FREAK PRODUCTSさんがこのような活動をしようと思われたきっかけはなんでしょうか?

 カフェに勤めていた時にラテアートに初めて出会い、店長に勧められ挑戦してみたんです。練習するたびに上達していったのですが、その分コーヒーカスが山になっていくんですよね。その時がコーヒーカスについて考え始めたきっかけです。その後、コーヒーについて勉強していたときに生産者へ返るものが少ないという実態を知り、その現状を少しでも変えていきたいと思いました。そこで、捨ててしまっているコーヒーカスを使って「生産者→ロースター→カフェ→消費者→生産者」と、また生産者へ繋がるサイクルを作ろうと考えたんです。

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 コーヒーカスで消費者から生産者へ繋がるサイクルとは具体的にどのようなことでしょうか?

 お店で実際にでたコーヒーカスを使って石鹸やキャンドルといった商品を製作し、それをそのお店に納品し店頭で販売して頂きます。そして、商品の卸価格の一部をコーヒー豆の生産者、またはそこを支援している団体さんに寄付することによってサイクルができる仕組みです。

元々COFFEE FREAK PRODUCTSというのは、コーヒーに関わる人たちがみんなハッピーになってほしいという想いで取り組んでいるので、売り上げに関しても、お店にも生産者にもメリットがあるようにと考えています。まだまだ小さい規模ではありますが、まずは小さいところからですね。

 石鹸やキャンドルを通して生産者へお金として還元できるのですね。コーヒーカスをコーヒーグランズという素材だと考える理由を教えてください。

 コーヒーカスになるまでには、あらゆる方の努力や想いが込められています。農園で大切に収穫されたコーヒチェリーが精製され、それが丁寧に焙煎・抽出され一杯のコーヒーとしてお客様の手元に届きます。お客様に届くまでの過程すべてにこだわりが込められていると思うんです。そんなストーリーがあるコーヒーカスをただのゴミだとは思えなかったので、コーヒーグランズという新たな素材として活かそうと考えました。

 想いに共感し、協力してくれる方がいるからできた「モノ作り」

 コーヒーカスが気になってから、具体的にどのように活動を進めていったのですか?

 まずは、コーヒーグランズを使って何ができるかなということを考えるところから始めました。いろんなものと混ぜてみたり調べたりして、そのなかでも消費期限ができるだけ長く、日常的に使えるものを探っていきました。また、その時からカフェやコーヒー屋さんで販売するということを考えていたので、カフェやコーヒーが好きな方々が興味を持ってくれそうなものということも重要でした。そうして辿り着いたのが、石鹸とキャンドルです。

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 カフェやコーヒー屋さんで取り扱いやすいか、という点を最優先した商品なのですね!
商品はどちらで作られているのですか?

 キャンドルは北海道の富良野にある工房で作っています。
石鹸の場合商品として世に出すとなると、法律の壁があるんです。医薬品医療機器等法ですね。手作りでも売れないことはないんですが、グレーゾーンなんです。特に石鹸は、品質を担保できないので肌に使用できる商品としては販売できないんです。それでは正々堂々とした商品にはならない。そう思い自分の考えに共感していただける工房さんを探し、安全な商品を作ることができました。もの作りに対して真摯に取り組んでいる方々と品質の高いものを作ることが、COFFEE FREAK PRODUCTSとしてのプロジェクトとも合っていると思います。

 青木さんの考えや想いに共感してくださる工房さんと出会えたことにより、今の商品として形になったのですね。

 工房を探すうえで、私がやりたいと考えていることや想いに共感してもらえるかということは重要でした。そのことが実際に商品の完成度にも関わってくるからです。例えば石鹸の場合、カカオをプラス出来ますよとか季節のギフトに合わせてバリエーションを作ってもいいですよねとか、なるほどなと思う提案をしてくださるんですよね。より良い商品を一緒に作ろうとしてくださる気持ちがすごく伝わってくるんです。製作サイドとしては当たり前のことでも私にとっては経験がないことなので、プロの方の意見はとても心強いですし嬉しいです。こちらが依頼したことプラスαでアイデアをくださるので、自分一人の力でここまで形になったとは思えません。

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 自分の想いと共に歩んでくれる工房さんはとても心強いですね。生産者へ繋げる仕組みだけではなく、商品というもの作りに対しても妥協がないように感じます。

 物を販売するという限り商品にはこだわらないといけないと思いました。正々堂々と、この商品いいんですって言えなくちゃ話にならない。自分が自信を持って世に出せるのか、というところのハードルは意識的に高くしています。そういう点では、現在商品として販売しているものは選りすぐりのものなので、自信を持っておすすめすることができます。

私が取り組んでいることは、ストーリーがある「モノ作り」・繋がりがある「コト作り」ということなんです。元々自分がデザインを勉強をしていたということもあり、モノ作りにもこだわりたいし、コト作りにもこだわることを大切にしたいです。

 コーヒーグランズと自然由来の素材で作る安全な商品

 商品について教えてください。石鹸はどのような特徴があるのでしょうか?

 石鹸は3種類用意しています。コーヒーにちなんだ名前をつけているんですよ。
一つ目は「エスプレッソ」石鹸素地にコーヒーグランズだけを混ぜたもの。二つ目は「カフェラテ」エスプレッソをベースにヤギのミルクを混ぜたもの。三つ目は「ハニーラテ」カフェラテをベースにはちみつを加えたものです。コーヒーの粒が入っているのでスクラブ効果がありますし、ミルクやはちみつが混ぜてあるものは保湿効果も高く手を洗った後もつっぱらないというお声もいただいています。何と言っても、余計な物を入れていないので安心して全身にお使いいただけますよ。

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 コーヒーが好きな方の心を掴むような石鹸の名前ですね。スクラブ効果もあり、全身に使えるとなると女性の方は喜ばれそうです。キャンドルの特徴もお聞きしてよろしいですか?

 貴重な蜜蝋を使用して作っているところです。滋賀から北上しながら富良野で採蜜を行う瀬尾養蜂園さんの蜜蝋を、工房で精蝋しています。ミツバチ1匹が一生かけて集められる蜂蜜の量がティースプーン一杯くらいなのですが、蜜蝋はその十分の一しかないんです。

僕自身はナチュラル思考な人間というわけでもないですが、商品に説得力を持たせようとこだわって作った結果、石鹸もキャンドルも自然由来の素材に辿り着きました。

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 キャンドルにそんな貴重な素材が使用されていたとは驚きです。商品の品質にそこまでこだわっているんですね。見た目もついつい手に取りたくなる可愛さです。

 キャンドルは、ぐつぐつしている蜜蝋の中にコーヒーグランズを入れて煮出して作ります。キャンドルは二層になっていて、グツグツした時の蜜蝋とコーヒーグランズが集まっているところが下の黒い部分。上の部分が煮出した時の上澄みですね。これらは偶然出来上がった色味なんです。また、煮出すことによってコーヒーの香りがするようになります。出来上がったキャンドルに火をつけて全体を温めると、ほのかに蜜蝋の甘い香りとコーヒーの香ばしい香りが合わさった香りが楽しめます。キャンドルの香りは使用するコーヒーグランズによって変わってくるのかなと思いますね。

 偶然できた色味なんですね!コーヒーを連想させる色味です。火を灯すとどのようになるのでしょうか?

 火をつけると中の白いソイワックスの部分がだんだん減ってくるんですが、外側は溶けずに残るんです。そうするとだんだん火の位置が下がってきて側面が透け、すごく幻想的で綺麗ですよ!色が薄い上部がリングのように透けるのでなかなかオリジナリティーのあるキャンドルなのではないかなと思いますね。光り方の変化が楽しいと思います。キャンドルは小さいサイズと大きいサイズの2種類あるのですが、大きいサイズは中の白いソイワックスの部分が100円ショップで売っているティーキャンドルのサイズとも合うので、中身を取り替えて何回でもお楽しみいただけます。

 

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 あなたのお店のコーヒーカスで作るオリジナル石鹸とキャンドル

 COFFEE FREAK PRODUCTSさんの商品はパッケージも素敵ですよね。こだわりのポイントはありますか?

 COFFEE FREAK PRODUCTSと卸先のお店の二つのマークが並ぶようにしたいと思っていました。繰り返しになりますが、カフェでお客様がコーヒーを飲んで初めてコーヒーグランズという素材が生まれるからこそCOFFEE FREAK PRODUCTSは成り立つものだと思うからです。単独で出来上がるものではないものですし、コラボするからこそ生産者さんへ繋がるサイクルを作ることができます。

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 自分のお店の名前がパッケージにロゴとして表記されると、自分たちもCOFFEE FREAK PRODUCTSさんの活動に参加し生産者さんに貢献できているという実感も湧きますね。お店には依頼してからどれくらいで納品されるのでしょうか?

 石鹸は2ヶ月弱で、キャンドルだと1ヶ月半ほどです。まずは、ご依頼をいただいたら個数やパッケージなどの打ち合わせをさせていただいています。さらにそのお店のコーヒーグランズを使ったオリジナル商品になるので、その辺の細かな部分も事前に一緒に考えます。石鹸であればコーヒーグランズのつぶつぶをどれだけ混ぜるかということや、カカオやシアバターなどコーヒーと相性が良いものを混ぜることもできます。キャンドルであればサイズや形を変えたり、匂いをつけたりすることが出来てアレンジを加えることもできます。

 アレンジも加えてそのお店の完全オリジナル商品が作れるのですね。ロット数はどれくらいから依頼できるのでしょうか?

 製造ロットは石鹸だと100個から、キャンドルは50個からです。それでも多いと言われてしまうことが現状あるので、もう少し取り入れやすくしていきたいなという思いはあります。まだ企画の段階ですが、COFFEE FREAK PRODUCTSのオリジナルで製作し、ロット数を何個単位で提供することができないかなとは考えています。

 COFFEE FREAK PRODUCTSの活動とその意味を広めていく

 本日取材先としてhiff cafeさんにご協力いただきましたが、hiff cafeさんとはどのようなご関係なのですか?

 最初に商品をお取り扱いしてくださったカフェさんです。商品を試してもらって感想をいただいたり、一緒に協力して作りあげてくださっている感じですね。元々私は普通にお客さんとして何回も来ていました。ある時スタッフさんに、COFFEE FREAK PRODUCTSとしてこんなことしようと思っているんだよね〜くらいに気軽に話をしたんですね。そしたら、いいですね!と賛同してくださって、それから関係が始まりました。

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 本日は取材にご協力いただきありがとうございます。hiff cafeスタッフ、諸岡さんにお話をお伺いします。
hiff cafeさんがCOFFEE FREAK PRODUCTSの商品をお取り扱いしようと思われたのはなぜですか?

 コーヒーカスを使って消費者から生産者へ繋がるサイクルを作ろうとする青木さんの想いに賛同したからです!今までもコーヒーカスをただ捨てるということができず、どうにか使えないかなと思っていたので、廃油などがでた際にコーヒーカスにかけ吸収させてから捨てるということはしていました。COFFEE FREAK PRODUCTSさんの商品が売れると、自分たちも生産地に還元ができていると感じられることが何よりも嬉しいです。

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 今まで捨ててしまっていたコーヒーカスを活かして、生産者さんへ繋ぐお手伝いができるのは嬉しいですよね。お店ではどのようにディスプレイされていますか?

 パッケージごと店頭に置いています。デザインが気になり手に取るお客様も多いですね。COFFEE FREAK PRODUCTSさんのキャンドルは、2色の配色がケーキのような見た目でとても可愛らしいのでお店にインテリアとして飾っても素敵だと思います。

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 お店のレジ横に置いても可愛いですし、石鹸は洗面所に置いて実際にお客様に使っていただいても良いですね。
お客様の反応はいかがでしょうか?

 これらの商品がコーヒーカスから作られているというところにまず驚かれますね。
私自身も青木さんの想いや作られている過程を聞くと感動しますし、価値があるものなのだなと思います。なので、その過程をお客様に伝えたい気持ちが溢れて話が長くなってしまいますが、それでもお客様は真剣になってお話を聞いてくださいます(笑)石鹸をご購入いただいたお客様からは、質がすごく良いと好評です。使い終わってしまうのがもったいないと感じてしまうほど気に入っているというお声もいただいています。
一度ファーマーズマーケットに青木さんと一緒に出店させていただいたのですが、その時もこの取り組みについて一から説明すると興味を持って購入してくださる方がいました。また、ビジュアルだけで気に入ってサクッと購入してくださる方もいましたよ。

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 お客様にコーヒーが届いたところでストーリーを終わらせない。コーヒーカスを使ってもう一度生産者へ繋がるサイクルを作っていくことがCOFFEE FREAK PRODUCTSさんの活動なのですね。青木さんの想いに共感してくださる飲食店様と良好な関係を築き、この活動をもっと多くの方に知っていただけると嬉しいですね。
それでは最後に青木さん、今後COFFEE FREAK PRODUCTSさんが目指していきたいことは何でしょうか?

 富良野の工房で簡単なキャンドル作りについてレクチャーを受けてくるので、それをワークショップという形でやれたら商品もより身近に感じていただけるかなと思います。そのワークショップを機会にコーヒーカスがどれだけ捨てられているのかということや、そのコーヒーカスがこんな風に使えるんだよということを伝えていきたいですね。
また、現状ある2つの商品だとゴミの量を減らせると言えるほどコーヒーカスを使用できていません。量の問題ではまた別のプロジェクトとして進行中なので、どこかで発表できればいいなと思います。

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COFFEE FREAK PRODUCTS

COFFEE FREAK PRODUCTSは日々カフェ店舗等で排出されているコーヒー粕を再利用しアイテムを製作、そのコーヒー粕が生まれた場所(カフェ店舗等)で販売して頂き、卸売りにて得た利益の一部を用いて生産者・生産地に恩返しするというプロジェクトです。

〒145-0071
東京都大田区田園調布1-61-10
営業時間: 10:00〜19:00
月曜、金曜定休
tel: 0364597555

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