行きたくて、食べたくて、知りたくて。vol.3 | KITCHEN BROTHERS(キッチンブラザーズ)
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FEATURE

行きたくて、食べたくて、知りたくて。vol.3

「あのメニューがいつだって僕たちを呼んでいる」

今回は喫茶店、ヘッケルンさん。
虎ノ門に50年以上お店を構え続ける喫茶店。土地柄、平日はサラリーマンの方が訪れることも多く、スーツを着た男性たちの憩いの場所でもある。お店に一歩足を踏み込んだ瞬間から時間の流れの違いを肌で感じる。そんないつもよりゆったりとしたひと時を過ごすことができるヘッケルンさんで頼んでみたいメニューは、普通よりも2.5倍大きい「ジャンボプリン」。

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ヘッケルン 「ジャンボプリン」

 

ポイントはカラメル。普通、カラメルは5分もあればできるものだけど、私は理想のとろみをつくるのに何回も試行錯誤した。1時間煮詰めてそこから20秒が勝負、焦がさないようにね。そのあと3秒でカラメルの色を仕上げるという、“1時間と20秒と3秒”という法則で私の理想のカラメルをつくりあげたの。

 

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ジャンボプリンはどのように誕生したのでしょう?

 

当時はこの辺に10軒ぐらい純喫茶があったの。しかもうちの3倍も4倍も広さのあるお店がいっぱいあったわけ。ゆったり座れるうえに価格も同じくらい。だから同じようなものをだしてたら、はっきり言ってうちは負けちゃうなって。それでどうしたらいいかって考えた結果が、「ジャンボプリン」だった。

うちのプリンは純粋だから24時間しかもたない。だから、たとえ私がレシピを公開しても他が真似できないものだと思う。

 

ジャンボプリンをつくり上げていく過程で苦労した点やこだわった点などはありますか?

 

固さと口触りかな。固める段階での火の具合が大事で、火が強いと「す」が入ってしまう。プリンの表面に月のクレーターじゃないけどポチョポチョって。だからそれできないように火加減を調整する。口の中に入れたとき滑らかな口触りになること、それが大事だね。それがプリンのおいしさだろうな。

 

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ヘッケルンさんのプリンは固めで、懐かしさを感じるプリンですよね。

 

そう、懐かしい!私が一番胸に刺さるのは、食べたときに「うわー! これ、お母さんの味だ」「お袋の味だ!」って言ってくれることだね。それがうれしい。お母さんの味、お袋の味っていうのは素朴なもの。素朴な味っていうのは飽きない。

 

 

 

うちのプリンは素朴を大事にしているから生クリームを付けたり、チェリーをのっけたりデコレーションはしないの。プリンっていうものは素朴な味なのに、強烈なものだから。

 

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