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FEATURE

生粋のビアギークがいざなうビールの世界 - Two Fingers Craft Beer -

池袋駅から徒歩10分、繁華街の喧騒から少し離れた住宅街の中に、クラフトビールの専門店「Two Fingers Craft Beer」はあります。店主は、クラフトビールが好きな人の中では有名なInstagramアカウント「sekainobeer」と「nao.live」を運営されているステファンさんと隅谷さんのお二人。Instagramから始まった二人のクラフトビールの活動やビールへの想いが凝縮されたこのお店は、開業前から多くのクラフトビールファンの注目を集めていました。今回、満を持してオープンしたお店の魅力についてお話を伺ってきました。

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「sekainobeer」と「nao.live」が厳選するタップリスト

 

ステファンさんと隅谷さんは、元々Instagramを通してお知り合いになったそうですね?最初の出会いはどんな感じだったのでしょうか?

 

 隅谷:最初にステファンを見かけたのは3年ぐらい前ですかね。まだMikkeller Tokyoが奥渋谷にあった時にたまたまお店で見かけました。(Mikkeller Tokyoは現在は渋谷百件通りに移転。)その時すでに「sekainobeer」のInstagramで有名だったこともあり、「世界のビールほんとにいるんだ!」って思って(笑)

クラフトビールのレビューとか見てても、味の説明がすごい詳しくて。日本人じゃないのに日本語がすごくうまくて凄いなって思っていました。

 

 

 

 ステファン:最初は長い文章で投稿していましたね。Instagramを始めたのは、クラフトビールを通して友達を作りたかったからなんです。
元々は日本に滞在する外国人の社会学の研究をしていました。外国人が日本に来てから一番苦労するのは友達作り。だから私も5年前来日した時に、どうやって友だちを作るか考えた末に大好きなビールの投稿をを始めました。それで少しずつバーで声をかけてもらう機会も増えて、今はとても多くの仲間が増えました。

 

▲Instagram「@sekainobeer」
海外のブルワリーを中心に1000種類以上のビールを飲み、元研究者ならではの詳細な解説を、時折見せる茶目っ気たっぷりなジョークと共に投稿する人気のアカウント。フォロワーは6000人以上を抱え、クラフトビールファンの中では有名人となっている。

 

▲Instagram「@nao.live」
国内海外を問わず様々なスタイルのクラフトビールを紹介。特にIPAとスタウト系は登場回数が多く、元料理講師の知見を活かした味の表現の豊かさが特徴。フォロワーは4000人以上。フォロワーの熱量高めなコメントも見ていて飽きない。

 

 

今回、お二人が開かれるお店ということでクラフトビールファンの注目が集まるタップリストですが、繋ぐビールはどのように決められているのでしょうか?

 

 ステファン:池袋にある他のクラフトビールのお店とは違うラインナップを意識しています。最近はIPAが流行ですが、酵母由来のフレーバーが特徴のセゾンとかサワー系のスタイルはあまり知られていません。そういったスタイルのおいしさや魅力も伝えていきたいと思っています。

 

 隅谷:スタイルの豊富さはクラフトビールのおもしろい所です。バラエティーに富むようにしていきたいですね。あとは、国内と海外を半々にしたいというのもあります。国内でもこんなにすごいおいしいのがあるよって紹介したかったし、海外のもこんなのがあるんだよって。

 

 

 

 ステファン:今までおいしいクラフトビールといえばアメリカのイメージがあったのですが、最近は日本のビールも追いついてきたと思います。
うちのオリジナル「Juicy Fingers(ジューシーフィンガーズ)」を作ってくれている「Distant Shores Brewing」は、まだ醸造所としてスタートして1年余りですがとてもおいしいです。それにいつもフィードバックを聞きたがってくれて、レシピを少しずつ調整して。そういった所はどんどん出していきたいです。

 

 

 

ビールの本当の楽しみ方を知る店

 

お二人であれば、ブルワリーとしてビールを作るなどいろんな選択肢があったかと思います。お店という形を選ばれたのはなぜでしょうか?

 

 ステファン:研究者を辞めてビールの仕事を始めた時、まだ接客がうまくできなくてバーをクビになったことがあるんです。ビールも飲めないぐらい落ち込んだのですが、その時支えになったのがInstagramで出会ったビールの人たちでした。バーだとそういった人たちと会って、直接お礼や感謝の気持ちを伝えられます。ブルワリーだとずっと醸造所の中なので。

 

 隅谷:たぶん人が好きなんですよ。口はそんなにうまくないけど(笑)

 

 

 

たしかにInstagramだけ拝見してるとステファンさんはもっとおしゃべりな方かと予想していましたが、お会いするととても物腰が穏やかで印象が変わりました(笑)

 

 隅谷:本当はとてもユニークなのにすごい恥ずかしがり屋なんです(笑)いつもはあんな感じなので、もっとやれー!って言ってます(笑)

 

 ステファン:私のフォロワーにはビール初心者の人もいます。そういう人たちにもビールは楽しいと思ってもらえるよう、ビジュアルも含めた伝え方は考えました。自宅にはビール専用のスタジオもあります。それに、演劇部だったので女装とかいろんな変な格好をするのは違う自分になった感じがするので好きです(笑)

私はビールのおかげでたくさんの友達ができました。東京は忙しいとか寂しい街ってよく言うけどそんなことはありません。私のホームはここ。

 

▲Instagram「@sekainobeer」では、ステファンさんのいろんな表情が楽しめます!

 

 

そういった想いでお店をオープンされたんですね。実際にどんなお客さんが来店されているのでしょうか?

 

 隅谷:友達とワイワイ飲みに来る人もいますが、一人の方も多いですね。クラフトビールファンに多いと思いますが、普通の友達にビールの話をしてもわかってもらえないので(笑)、これ飲んでみたとか、あの会社潰れちゃったけどどうしたとか、ビールの話をする場を求めて来るみたいな。

あと、クラフトビールを知らない人もここに来ておもしろいと感じてもらう事も多いです。ビールパブの楽しさでもありますが、周りの人がこれおいしいよーって教えてくれたりするので。ここでクラフトビールをきっかけに友達ができて繋がっていく、そういうのがおもしろいなぁと。

 

 ステファン:だから、カウンターをメインにしたかった。池袋のお店は席が決まってるレストランぽいお店が多いのですが、うちはもっとゆるくて大体みんなカウンターにいます。

 

 

 

お客さん同士のコミュニケーションも楽しそうですね!ビールだけでなく、人との繋がりが生み出す空気感も魅力的に感じます。

 

 隅谷:ビールは人と繋がれるツールなんです。どこのお店もそうですが、そこがおいしいから行くだけではなく、その人に会いたいとか、そこに集まる人たちに会いたいから行ったりします。

 

 ステファン:ビールが好きな人は、いい人ばっかりね。

 

 隅谷:ほんとに。他の人も言うけど、まだ悪い人に1回も会ったことないんですよね。ほんとに根っからいい人ばっかり。なんでだろうね(笑)

 

 

 

お客さんにとっての“いつもの場所”に

 

今後のタップリストも気になりますが、他にはどのような展開をお考えでしょうか?

 

 ステファン:フードは少ないですが、ペアリングの提案はしていきたいと思っています。例えば、アンバーエールにはレバーペーストが合うとか、IPAにはブルーチーズが合うとか。あとは、クラフトジンやシードルのイベントもしていきたいです。

 

 隅谷:知らない人の方が多いんですが、ホップが入ってるシードルがあるんです。ホップが入っててホッピーなんだけど、すごいりんごの味がしたり。フルーツの糖分を利用して発酵させているので、甘いかって言うと別にそんな甘いわけではない。そういった提案もしていきたいと思っています。

 

▲オープン直後という事もあり、ダンボールのフードメニューは素材も含めて検討中とのこと。

 

 

ペアリングはクラフトビールの楽しみ方の一つですね!ビールや料理で、お二人の役割は分かれているのでしょうか?

 

 隅谷:ビールに関しては、どこを繋ぐということは二人で話しますが、管理等のオペレーションに関してはほぼステファンにやってもらっています。詳しい上に、元研究者だけあって細かいので丸投げです(笑)

 

 ステファン:料理は彼女が担当しています。あと、彼女がお客さんと触れ合う能力はすごいと思っています。人と話すときにその人の顔を見てライトアップする。そこはいつも真似したいと思っています。

 

お二人の個性や特徴に合わせて分担されているんですね。最後になりますが、これからどんなお店にしていきたいとお考えでしょうか?

 

 隅谷:そのお店に行く理由って、そのお店の人に会ったり、そこに来るお客さんに会えるというのがあると思います。タップリストがいいとかそういうのではなくて、その場所に行ってしかないものが出せるってのはいい店なのかなって。そういうお店になりたいです。

 

ステファン:Instagramでいろんな人を見ていても同じだと感じます。結局は好きな場所、よく行くところに行く。そういう場所になりたいですね。