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【WEEKENDERS COFFEE×530week】「コーヒーとプラスチックのこれから」イベントレポート

ニュース19.03.08
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HELLO BROTHERS! KITCHEN BROTHERS編集部がピックアップしたニュースをお届け!

大手コーヒーチェーンのプラスチック製品廃止の動き等、昨今注目が高まるプラスチック問題。そんな中、京都のコーヒースタンド WEEKENDERS COFFEE代表の金子さんと530week(ゴミゼロウィーク)中村さん共同開催によるプラスチック問題の勉強会がパタゴニア京都にて開催。第1回に続き今回も主にコーヒー業界を対象にしたもので、WEEKENDERS COFFEE金子さん主催ということもあり近畿圏を中心に全国から50名を超えるコーヒー業界関係者が集まりました。

530weekとは
「0 waste 」の考え方をコアコンセプトに、 企業、消費者、行政の3つのレイヤーを巻き込んだ、 530weekキャンペーンのイベントや活動を通して、 「ゴミを出さないライフスタイル」を提案する クリエイティブチーム。

 

勉強会は、主催の金子さんから「消費者ではなくサービス提供側として、毎日お店で山のように増えていくゴミとどう向き合っていくか、事業者としてどう意識を変えていけるかのきっかけづくりになれれば」という開催趣旨の説明と共にスタート。

今回の登壇者は、地元亀岡を中心に海や川のプラスチック汚染問題に取り組む大阪商業大学准教授の原田 禎夫さん、NPO法人ごみじゃぱん理事を務める小島 理沙さん、「ゼロ・ウェイスト」宣言を行った徳島県上勝町を拠点にゼロ・ウェイスト普及活動を行う坂野 晶さん、NPO地域環境デザイン研究所ecotoneの太田 航平さんの4名。それぞれの視点や活動を元にした現状共有と、コーヒー業界としてどうプラスチックも含めたゴミを減らしていけるかの意見交換が行われました。

 

ゴミのマネジメントが追いついていない日本、元から減らす姿勢が必要

まずは、大阪商業大学の原田さんより海ゴミの現状が話されました。 「ウミガメの鼻にストローが刺さっている写真を一度は見たことがあるのではないでしょうか?それに象徴されるよう、近年プラスチックストローは世界の海岸で見つかるゴミのTOP10に入り続けています」。海洋ゴミの実に約7割は、私たちの毎日の生活の中で出たものが川を通して海に流れ出たもの。そして特に日本近海では、世界平均の約27倍もの濃度でマイクロプラスチックが漂っているとのこと。海に流れ込んだゴミは、海洋環境だけでなく私達が口にする水産資源にも影響を与える可能性があります。

そういった中EU等の環境先進国では、環境保全という側面だけでなく、石油に依存した社会からの脱却という経済的な戦略も見据えた脱プラスチック化の取り組みが進んでいます。コカ・コーラ(米国本社)では、2030年までに全世界で販売相当量の缶・PET容器を100%リサイクルする宣言を発表。また、ボルボ(スウェーデン)やアディダス(ドイツ)といった企業では、社内でのペットボトル使用禁止といった動きも出てきています。

「今の日本ではほとんどの人がポイ捨てのような行為はしていない。その中でこれだけゴミがあふれているということは、もはやコントロールができていない象徴。例えば飲食店などのお店できちんと処理したとしても、その先どうなっているかわからない。リサイクルに頼るのではなく、元から減らす取り組みが必要」(原田さん)

 

環境への取り組みを、お店が好かれるきっかけに

続いてごみじゃぱん理事の小島さんより、“ゴミの発生抑制を目的にした環境情報をどう消費者に伝えるか”について発表が行われました。その中で「一般消費者はゴミ問題に対してほとんど意識すらしていない、それをどう意識化させるかが重要。ただ、環境活動は今の日本では個人の生活に結びつきにくく、どうしても自分だけがやっても意味がないという心理が働く」と小島さんは語ります。

一方で近年では、会場にもなっているアウトドアブランドのパタゴニアや、コスメのザ・ボディショップ等の企業に代表されるように、環境への姿勢を強く打ち出すことでブランディングにつなげているケースも増えているとのこと。また、シブヤ大学が取り組むクリーンアップ活動や、ap bank fesにも見られるように、消費者が楽しんで参加する環境活動も出てきています。

「事業者も、どう売るかではなくどう好きになってもらうかという愛され戦略が大事。環境情報を通してお客さんにお店を好きになってもらうきっかけをつくれれば、結果的にゴミの問題にもつながっていく。京都は伝統と歴史と革新、そして侘び寂びの文化がある。必ずしも利便性が全てではない価値観の中で、コーヒー業界の方にもそういったファンづくりをしてもらえれば」と小島さんは言います。

 

「ない」は見えない、でもそれが美しい

3人目の登壇者坂野さんからは、日本ではじめて自治体としてゼロ・ウェイスト宣言をした徳島県上勝町での取り組みと、ゼロ・ウェイスト認証について紹介がされました。

ゼロ・ウェイスト認証は、主にお店などの事業者がゴミを減らす取り組みを応援するための認証制度。元々は何がゼロ・ウェイストなのかが事業者も消費者からもわかりにくく、そのガイドラインになる事を目的につくられました。
「飲食店等のお店は消費者にサービスを提供するだけでなく、生産者にとっての消費者でもあります。生産者と消費者のコネクターだからこそお店から発信できることは多い」と坂野さんは語ります。

そして、ゼロ・ウェイスト認証を持つお店は取り組み自体をお店のブランディングにつなげているケースが多いとのこと。リユースできる素材で料理自体を華やかにしたり、自分たちの姿勢をクレドにしてメニューブックにしたり、食材を量り売りして再来店につなげたりとその取り組みは様々ですが、いずれも環境に配慮する姿勢を顧客サービスにつなげていることが特徴となっています。

「”ない”って見えない。でもないから美しい。その美意識をお店ととしてどうつくれるかが大事。それと一緒に、ゴミやプラスチックの問題も考えてもらえたらと思います。ゴミはわたしたちの痕跡なので」と締めくくりました。

 

消費者に“捨てない”という選択肢を

最後は、ラジオ局を運営しながら環境活動に取り組む太田さんより、京都での事例を元にお店のゴミに対する取り組みと姿勢について話されました。「マナーとモラルに訴えても具体的な行為を引き出せないのが環境問題の難しさ。頭でわかるだけじゃなく、みんなが得だと思える仕組みの構築が重要」と環境活動の難しさを語ります。

そんな中、京都では全国に先駆けて「しまつのこころ条例」という「リデュース」「リユース」に特化した条例が平成27年に制定。また、2008年には京都市とローソン、コカ・コーラウエストの協力の元「エコ・コンビニ みやこスタイル」という社会実験を目的としたコンビニが京都市庁舎内につくられました。容器入り飲料は全く置かず、マイボトルのみでの提供を実施した結果、多くの人が集まったとのこと。欧米ではすでに、マイボトルを前提とした水場の設置も進んでおり、そこを起点とした生活者とのコミュニケーションも一般的になりつつあると言います。

「今の社会では、消費者が中身だけを買えるという選択肢はほぼない。環境と言わずとも消費者が選びたくなるような仕組みを、感度の高いコミュニティを持つコーヒー業界の方にこそ仕掛けていってほしい。大手企業でもいろんな取り組みが始まっている。逆にリードして刺激を与えてもらえれば」(大田さん)

 

コーヒーは陶器で飲んだ方が絶対においしい

最後は今回のコーディネーターでもある530week中村さんより「環境問題という事実を、普段のお店の運営にどうポジティブな形で取り入れられるか。例えば、コーヒーはプラスチックカップで飲むより陶器で飲んだ方が絶対に美味しい。そういうお店のクオリティを高める手法の一つとして、環境への取り組みを考えてもらえれば」というメッセージが発せられ勉強会は締めくくられました。

毎日お店を運営する中で出るゴミとプラスチックの問題。強いコミュニティを持ちながら、生産者と消費者をつなぐコーヒー関係者だからこそ、その影響力は発揮される可能性を秘めているのではないでしょうか。

※530weekは、KITCHENBROTHERSに出店している株式会社4Natureの   サトウキビエコシステムの構築に協力しています。

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株式会社4Nature

天然成分100%で生分解性のサトウキビストローを取り扱っています。 生産にあたりLCA(ライフサイクルアセスメント)の観点も重視し、サトウキビの砂糖精製後の副産物を用いたアップサイクル商品です。 商品の主な特徴は以下の5点です。 ①生分解性・・・土中などに混ぜることによって素早く分解します。 ②安全性・・・植物資源から製造されているため食品サービスにも安心です。 ③耐久性・・・紙ストローとは異なり一日中飲み物を楽しむことが出来ます。 ④識別性・・・甘い香りと、目を惹く天然色です。 ⑤低負荷・・・製造過程から製造後まで低環境負荷です。 また、販売のみに終始せずご希望のお客様には使用後のストローを回収させていただき堆肥化、その後の循環まで処理させていただいています。 (現在、回収は任意とさせていただきます。) 回収後は提携家畜農家さんにて牛糞に副資材として混ぜることにより堆肥化しています。 (家畜農家業界でも平成11年の「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」の施行に伴い適切且つ効率的な処理方法が模索されていました。) 当ストローの主な成分であるPLA樹脂・バガス(サトウキビカス)堆肥の迅速化、及び優良化が大きく期待されています。 また、出来上がった堆肥についても農家さんと提携し野菜・果物の栽培に役立てていただいています。 (今年度、提携農場保有予定。) ご飲食店様のブランディングの一環として是非ご活用ください。 ※サトウキビストロー以外にもコーヒー殻や竹粉で製造することも可能です。現在はコスト面を含めサトウキビストローを取り扱っております。 ※サンプルにつきましては基本的に毎月第三週目に配送させていただいております。 ※また、現在在庫分のサトウキビストローについてはプラスチック袋に入っております。生産工場と協議の上、現在庫終了後には紙袋にいれて配送させていただきます。ご利用いただくご飲食店様にはご迷惑をお掛けいたしますがご理解のほどよろしくお願いいたします。

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