
小沼 雄太・小沼 麻穂
都心に通いやすく生活がしやすい街・浦和でご夫婦で営むコーヒーショップ、MICHELLEさん。雄太さんの淹れるコーヒーはもちろんのこと、麻穂さんが作るお菓子も多くの人を虜にする。二人の地元でもある街で、それぞれが磨き上げてきた美味しさが優しくしみ入るお店。
MICHLLEさんにとって音楽とはどのような存在ですか?
「MICHELLE coffee,cakes,music」です!!
珈琲・菓子と同じくらい音楽が好きなので、まずは自分の聴きたい曲をレコード棚から選びます。自分の聴きたい曲というのは、天候やお客さま・私たちの気分などが合わさり結果的に導き出された“店の雰囲気”によってその都度変わります。私たちの選ぶ音楽は店の空間をつくる大きな要素の一つです。
好きな音楽・心地よい音楽の流れる中で珈琲・菓子を作ることは、私たち作り手にとってより良いものを作ることができる環境につながっていると感じます。
Set List - 時代が変わってもレコードで流したい曲
01 「(White Man) in Hammersmith Palais」 The Clash
最も影響を受けたバンドの一番好きな曲です。Clashを聞いていなかったら今とは違う人生を歩んでいたかもしれません。(雄太)
02 「Johnny Too Bad」 The Slickers
こちらもClashつながりで。Clashのドキュメンタリー映画の中で、ポール・シムノンがベッドに横たわりラジカセでこの曲を流すシーンがあります。最高にクールな1シーンです。(雄太)
03 「Babylon's Burning」 Max Romeo
神がかっているなと思います。この曲を聴く度に、録音された場所・時代に自分がいるかのような錯覚を覚えます。素晴らしい音楽に出会ったときによくこの状態に陥ります。(雄太)
04 「You And Me」 Penny&The Quarters
まっすぐ心に響く歌声とメロディーの美しさに、初めて聴いたとき、一瞬で惹かれました。特別な1曲です。(麻穂)
05 「The Swamp People」 The Jimmy Giuffre
アルバム全体を通して湿った空気感が静かに伝わってきます。 雨の降るスローな流れの日に聴きたくなります。(麻穂)
06 「Uncle Albert/Admiral Halsey」 Paul & Linda McCartney
曲調が次々と変わっていくメドレーのような曲で、1曲の中の展開が面白いです。歌い出しの気怠い感じが特に好きです。(麻穂)
07 「Here, There And Everywhere」 The Beatles
最も影響を受けたBeatlesから1曲。美しいメロディーラインにポールの優しく温かな歌声が心地よい1曲です。(麻穂)
08 「Here Comes the Sun」 Nina Simone
ただのカバーに留まらず、ニーナ・シモンの力強いピアノと歌声で、新たなスケール感が表現されていて聴き入ってしまいます。(麻穂)
09 「Bring It On Home to Me」 SAM COOKE
この曲を聴くといつでも泣いてしまいそうになります。ポールやジョンもソロになってからこの曲をカバーしているのを後から知りました。偉大な二人を少し身近に感じ嬉しくなりました。(雄太)
10 「Great Dream from Heaven」 RY COODER
とても優しい曲です。濱口祐自さんから知り、ライ・クーダー、そしてジョセフ・スペンスまで遡りました。店ではライ・クーダーのレコードを最も流していると思います。気取ることのない生活感のある音楽だと感じるからです。私たちの珈琲と菓子もそんな風になっていけたらと思います。(雄太)