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想いをつなげ続けて100年、時代とともに生きてきた松屋珈琲。

造り手たちの想い18.02.08
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東京虎ノ門、大正7年創業、時代の移り変わりをみてきた松屋珈琲店。三代目畔柳一夫さんにその貴重なお話をしていただきました。

 大きくしなくていい。家族にしっかり食べさせて、良い珈琲を作っていこう。

 長い歴史がある松屋珈琲店さんですが、今年で創業何年になるのでしょうか?

 今年でちょうど100年です。100年の記念に何しようかなぁって考え中です。

 100年ですか!すごいですね、おめでとうございます。

 ありがとうございます。これからも変わらずに、珈琲で気持ちを表していけたらいいなと思っています。 次の200年記念に向けて、会社を大きくしようとはあまり思ってないです。ずっと良い商品を手を抜かずにコツコツ作り続けたいですね。どうしても大きくしていくと、必ず犠牲にするところが出てくる。例えば鮮度とか。 スーパーなどの量販は沢山の方の手に渡るが、どうしてもストックの状態がわからない、そこでの管理状態を把握するのが、難しくなってしまうんです。 今まで、できる限り卸も飲食店も、僕らが思う良い状態を保って使ってもらいたいので、品質管理をしっかりやってきました。 なのでこれからもそこにこだわり、やっていきたいと思っています。

 なるほど。品質を担保できる範囲は、今後の100年も大事にしていくところですね。

 それををずーっと守り続けてきたからこそ100年続いています。 戦前、戦後も。初代、2代目とそうしてきました。 良い評判が広がって色んなところお声をいただいたらしいんだけど、それを断ってきたと聞いています。 引っ張りだこ状態の時もあり、沢山販売することもできたのですが、それをあえてしなかったことの一番の理由はやはりその品質という面で、大きくしたら犠牲にしてしまう面を感じたからだそうです。珈琲は、美味しさとか、安らぎとか、寄り添っているものだから。 なので、先々代と先代に大きくしなくていい、家族にしっかり食べさせるくらいの、良い珈琲を作っていこう。と言われましたね。

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 100年続く想いがちゃんと受け継がれているんですね。

 そうですね。その品質を追い続けているのはうちの強さでもあるのかな。

 卸先の飲食店さんとはどんな関係ですか?

 卸先のオーナーさんの求める志向をしっかりチェックして作ってます。オーナーさんのほしい風味、香り、とろみ、欲しい味にあわせて、そのお店用のオリジナルブレンドを作っています。 長い歴史があるレトロなお店のように変わらないこともあるし、新しい発見や進歩もありますよ。

 具体的にどのような発見や進歩がありましたか?

 例えば、10年前くらいに店舗を改装して、直接いらっしゃる消費者様向けのスタイルを少しやり始めて、直接珈琲を口にした人からの声を聞けるようになったんです。喜びの声を直接いただけるのはとても良いものですね。それが新しい大きな財産の一つです。

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 お店、レトロな雰囲気が素敵ですね。

 レトロなかっこ良さをずっとやっていけたらなと思っています。 お店のロゴとか、僕は昔から見てるから分からなかったけど、若いOLさんにすごいかわいいと言ってもらえるんです。 時代が一回りして逆にかわいいとか珍しいと言ってもらえてます(笑) 手書きチックなものとかも、上手に利用して新しく素敵って思われるものにしていきたいです。

 時代の移り変わりは面白いものですね。

 はい。例えば、今、中米のナチュラルなコーヒーが出てるけど、昔はディフェクトするようなネガティブなものだったんです。 一昔前だとこんなの持ってくるなと突っ返すようなものだったのが、今では当たり前。 若い人達はすごいフルーティーだとポジティブにとらえる。こんなの飲んだことないって。 僕からするとそれは感慨深く面白いですね。

 それは良いことと感じますか?

 行き過ぎと思う時ももちろんある。呑みづらいでしょみたいな(笑) 先代が生きてた頃、私が仕入れをして焙煎していたら、急に上の階から飛び出てきて、発酵の香りするぞ!と怒られたことがあって。 最近騒がれてる新しいやつなんだよって言ったら、だめだこんなの!と頭ごなしに言われたことがありました。 僕の感覚では最近出始めてて、経験が浅かったからこそ、サンプルをもらって面白いなぁと感じてやってみたんです。今の人みたいにね。 人によってはダメと評価するものでもあるし、面白いやってみようと思えるものでもある、個性としてポジティブに評価されてる時代の移り変わりが面白いなと思うんです。

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 時代の移り変わりの記憶が引き継がれていく松屋珈琲さんは、貴重で素敵なお店ですね。飲食店さんの新たな試み、可能性の要望にも応えていただけますか?

 時代が変わってどんどん個性として捉えられて今がある。 可能性として僕はあまり悪くは捉えていません。これまでも飲食店様の様々な要望にお応えしてきました。 例えば、微粉にして、パンや製菓材料生地に練り込めるようなレギュラーコーヒーの開発や、コーヒーゼリー用に使えるようにしたことがあります。 うちはインスタントはやらないので、苦くならないように、カラッと仕上げたり。何度も試行錯誤しながら良いものとしっかりいえる珈琲を作りました。 極端に乾燥させて、食べるためのコーヒー豆を作ることもありましたよ。

 そんな特殊なこともやってくださるのですね。

 昔からやらせていただいてます。ただ珈琲には心地よさが必要です。そこだけはしっかり守っていきます。

 最後に、この記事を読んでくださっている飲食店の方にメッセージをどうぞ。

 色んな珈琲を試してみたい方、ウェルカムです。一生懸命やらせていただきます。 昔からチャレンジ精神でやってます。「変化があっていいじゃないか!変化がないほどつまらないものはないんだ。あえて刺激をさせるくらいがいいんだ。これでいいんだ。」 昔、親父に言われた言葉です。

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松屋珈琲店

大正7年、東京・虎ノ門に創業。 長年培ってきた知識と経験を活かしおいしいコーヒーをご提供しています。 100年続く変わらない想いを受け継ぎ、ずっと良い商品を手を抜かず、これからもコツコツつくり続けていきます。

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